理事長ブログ

資金調達について

事業は他人資本(借入)を導入しないと始められないお財布事業の人がほとんどのはず。一方自己資金で始められるすばらしい人も、出来れば借入をしたほうがいいと思います。というのは、たとえば、事業に使う総資産が1千万円だったとします。この総資産から生まれる収益が100万円だったとします。この総資産を全額自己資金とした場合、1千万円で毎年100万円を生む、つまり、利回りが10%なわけです。一方で他人資本を5百万円導入し、利息が3%だったとした場合、収益は100万円マイナス15万円(利息分)イコール85万円ですが、自己資金は500万円なので、利回りにすると、17%になります。これ、レバレッジ(梃子)効果といいまして、自己資金を有効に活用する大前提、他人資本のリスクは背負いますが。

さて、皆さんの普段使いの銀行口座はどこでしょう?私たちが事業をしている千葉県松戸市で言えば、やはりメガバンク(三菱、三井、みずほ)といわれるところが多いのではないかな、と思われます。銀行と言えばメガバンク、と思ってお金を貸してください、と言っても100%断られます。メガバンクと取引できるのは、、、そうですね、10年後かな。基本的にはメガバンクは大企業中心のお取引、有象無象はお断りです。

金融取引は、こういう順序になります。
①日本政策金融公庫(旧国民生活金融公庫)の創業融資
②信用金庫あるいは、第二地銀、がんばって地銀あたりの信用保証協会付き融資
③信用金庫、第二地銀、がんばって地銀のプロパー融資

①から②はハードルが低いですが、③は高いです。まずは実績作りからはじめましょう。小規模な介護事業者さんであれば、信金がいいんじゃないでしょうか。従業員の給与振込みからはじめ、少しずつ取引を広げていくイメージで。基本的に担保がないと融資は厳しいです。あと、地銀さんは地元ではない地銀さんだと融資が積極的だったりします。たとえば、松戸だと群馬銀行とか、常陽銀行とか。銀行は積極的なときとそうでないときがあります。これ、全部が同じ動きをとるときと、個別の動きのときとありますので、話をしてみるしかないですね。あとは担当者ですごく左右されますので、いい担当に当るかどうかも大変重要です。

税務は税理士さんにお願いしますよね。税理士さん経由で金融機関へアプローチすることや、商工会議所に入会し、会議所経由と言うのもありうる選択肢です。紹介だとむげに断れないし、むしろそういう紹介案件と飛び込み案件では紹介案件に重きを置いている金融機関も多いと思われます。ちなみに、ワタシたちNPO法人は、信用保証協会の保証が受けられないのです(当時:現在は一部メニューを利用できるようになりました。)NPO法人で事業を始める方は融資が受けずらいことをご用心です。ということでスモールビジネスの資金調達についてでした。

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