成長マトリクス
前回のコラムで企業の成長、というキーワードがありましたので、成長の理論的な分析を一つしたいとおもいます。分析のフレームワークは、アンゾフの成長マトリクスを使い、分析対象は、そう、わが結グループです。
さて、アンゾフの成長マトリクスは以下の図のとおり、実にシンプルです。
1.市場浸透戦略
現在の製品サービス、現在の市場に対して他社との競争でシェア獲得を目指す戦略です。
2.市場開拓戦略
現在の製品サービスで新市場を開拓していく戦略です。
3.製品開発戦略
現在の市場に対して新製品サービスを開発・販売する戦略です。
4.多角化戦略
新しい市場に新しい製品サービスを提供していくという戦略です。
具体的に考えて見ますと、わが結サービスにて「市場浸透戦略」をとる場合、簡単ですデイサービスをさらに展開する、ということです。
次に「市場開拓戦略」ではどうでしょう。現在のサービスを他市場で生かせる場所、たとえば、中国でデイサービスを運営するというのは当てはまるでしょう。
海外は少し飛んでるということであれば、同じようなサービスで展開ができそうな、障害や保育なども対象に入るかもしれません。
「製品開発戦略」は、老人ホームを展開したり、グループホームを展開する、ということがあるかと思います。
「多角化戦略」はそれ以外、ということになるのでしょうか。
普通、すぐ考えるのは市場浸透ですね。デイサービスを他店舗展開する。次に考えるのは、デイ以外の例えば老人ホームやグループホームに手を出そう、とするのではないでしうか。
介護事業は3年に一度点数改定があるのです。あるときはこちらが良くなり、あるときはこちらが悪くなり、つまり同じサービスラインだけだと、3年に一度のボラティリティつまり、変動幅が大きくなってしまうんですね。
経営者としては、その変動幅を抑えたいという思いがあり、サービスラインを広く取りたいと考えますね。
市場開発や多角化はその次でしょうか。一般的にはこのように考えると思います。
本日は戦略フレームワークの考え方、ということでひとまず終わります。
それではまた次回~~