理事長ブログ

経営事例その4

とあるクリニックで承継の相談を受けました。院長が高齢で、こどもは医者でなく後継者がいない、という案件。ワタシは承継する医師を探し、最後条件交渉も終了、で、契約のときですよ。「売るのやめた」と。

どうも、仲間の医者や奥さんからもっと高く売れるなど、雑音が入ったようです。

基本合意を巻いておけばよかった、、と後悔するも、契約をしていないので、残念ながら撤退です。そして数年後、、、

また売却したいと相談です。しかし、当時とクリニックの内容は雲泥の差、一度やめたい、と考えた医師では、経営へのモチベーションが違うのでしょう。売上高が激減でした。一方で院長は以前の価格で売れると思っているようで、ワタシは即座に撤退です。付き合いきれません。

それで後日このクリニックの続報が入りました。結果大手病院グループが無償でクリニックを引き受け、院長が週数日勤務することを条件に数年間給与を払う、という契約と聞きました。

クリニックがなくなると困る患者さんもいるわけです。また、引退が決まっていてやる気のない院長だとイヤですよね。欲を出しまくった結果、何もなくなってしまったケース、これ、すごく多いですよ。ほんと。これも患者さん目線で、やる気のある若い医師に早めにバトンタッチしてほしかったです。

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